慶應義塾大学病院 周産期・小児医療センター

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心臓病♡総合治療チーム

メンバー
山岸敬幸(小児科教授)、古道一樹(小児科専任講師)、石崎怜奈、小柳喬幸、住友直文(小児科心臓班)
加島一郎、平野暁教(小児心臓血管外科)
金澤英明(循環器内科、カテーテル治療)

診療内容

 生まれつきの心臓病、生まれてから罹った心臓病、他に原発性肺高血圧症、不整脈、川崎病など、小児の心臓に関する疾患は何でも扱っています。当院で診療した患者さんはこれまでに9400名を超えています。

特殊検査

 胎児診断を含む心エコー検査(年間約2200件)、心臓カテーテル検査(年間約130件)、 心臓電気生理学的検査、運動負荷試験、心臓MRI検査を行っています。

特殊治療

 小児心臓血管外科、循環器内科、小児麻酔科と連携し、重症心奇形の手術治療、心房中隔欠損のカテーテル閉鎖術を含めたカテーテル治療を行っています。ICUでは、小児科集中治療医と心臓班が協力して術後等の状態の不安定な患者さんの集中管理を24時間体制で行っています。また、原発性肺高血圧症の先端的な治療を当院循環器内科、肺移植施設と連携して行っています。

集中管理の実際  人工呼吸器で呼吸をサポートしています。この他に様々なモニターや点滴、胃のチューブなどにより集中管理を行います。
 ICUでの心エコー検査  

 ベッドサイドですぐに心エコー検査ができる体制が整っています。その場で血液の流れや心臓の動きを監視することができます。この他に、小児心機能室でも心エコー検査を行うことができ、小児心機能室とICUが心臓総合治療チームのホームグラウンドとなっています。

 

チームの特色

・患者さんの『一生』を考えた治療をします

 生まれつきの心臓病は、手術を受ければ終わりではありません。術後、時間が経ってから起こる問題もあります。複数回の手術が必要な患者さんも多くいます。心臓病は、ただ手術で治せばいい病気ではなく、成人して、子供、孫を持ち、寿命を迎えるまでの長い時間に渡って、患者さんの様々な問題に目を向けた総合治療が必要な病気なのです。
 当院心臓チームでは、患者さんの一生にとって、どのような治療が最良かを考え、患者さんの成長、発達を常に見守りながら『第二の親』のような気持ちで診療を行っています。多くの患者さんでは診療は赤ちゃんの頃から始まり、学校に通いスポーツができるかどうか、社会人となり仕事、妊娠、出産が可能か、人生の節目節目に寄り添った診療を行います。心臓病は患者さんの一生にとって大変大きな問題です。その一つ一つを、共に考え最善の道を選ぶ手助けをします。

・病気と共に戦い『一生』を歩むため、わかりやすい説明をします

 スポーツや仕事、妊娠、出産ができるかを考える際には、患者さんの意見を最大限に尊重します。そのためには、患者さんにも病気のことを理解してもらう必要があります。病気の状態、必要な検査、治療、将来の見通しなどについてわかりやすく説明し、ともに考えながら『一生』のプランを立てていきます。

・遠方にいながら、専門医の診療を受けられます

 心臓チームの医師は、関東全域に広がる慶應義塾大学関連病院に出張して診療を行っています。自宅が遠方でも、普段は近くの病院で診療を受け、大きな検査や手術の時にだけ慶應小児センターに来ることが可能です。遠方から通院する負担を少なく、専門医の診療を受けることができます。

←関連病院分布
北は栃木(済生会宇都宮病院)から、南は静岡赤十字病院まで関東一円に関連病院が存在します。遠方でも専門医の診療を受けられます。

 

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